2021.08.10 | カメラアクセサリー
ストロボの語源と歴史
ストロボと聞いて、みなさんはなにを思い浮かべますか?ほとんどの方が、「撮影する時に光る装置」くらいに認識しているかと思います。
みなさんの思い浮かべる通り、ストロボとは写真を撮るときに使用する発光装置のことで、もともとは「エレクトロニックフラッシュ」と呼ばれています。
では、なぜ「ストロボ」という言葉が生まれたのでしょうか?
今回はそんなストロボに関する語源や歴史をご紹介していきます。
ストロボの語源

なぜ、エレクトロニックフラッシュが「ストロボ」と呼ばれるようになったのでしょうか。
そもそもストロボの由来は、「ストロボスコープ」という装置から来ています。ストロボスコープとは、一瞬だけ光る光源を一定間隔で発光させる装置です。高速回転や複雑な動きをしているものをわかりやすく目に見えるようにしてくれます。
そんなストロボは、1950年にアメリカのストロボリサーチ社によって「Strob」という名前で商標登録されました。(1991年に権利が終了しています。)それが語源となり、いつしか一般的に使われるようになったといわれています。
ストロボの歴史

ストロボが発明されたのは、1940年頃。ストロボが発明されるまでは、フラッシュバルブが一般的に使用されていました。しかし、フラッシュバルブは連続で発光できなかったり、燃焼後のバルブがゴミになるといった問題がありました。

そこで注目されたのがストロボ。ストロボが次第に高性能化していくうちにフラッシュバルブの代わりに使用されていくようになりました。
日本では、60年代後半にニューヨークでのカメラ修行から帰国したフォトグラファーたちがストロボを紹介。ファッション撮影を中心にストロボが広まっていき、現在のように広く使われています。
ストロボ発明当時、撮影に使われていたフラッシュバルブとの区別のために、「エレクトロニックフラッシュ」と名付けられたとのこと。「フラッシュ」とも呼ばれるようになったのは、フラッシュバルブが使われなくなってからといわれています。
ストロボの呼び方

一般的にエレクトロニックフラッシュのことをストロボと呼ぶことが多いです。しかし、メーカーによってはストロボと呼ばないメーカーもあるので、その一部をご紹介します。
- PENTAX:ストロボ
- Olympus・SIGMA:エレクトロニックフラッシュ
- Sony:フラッシュ
- Canon、Nikon:スピードライト
メーカーによって呼び方が違うのは、面白いですよね。
今回はストロボに関する語源や歴史をご紹介しました。カメラ生活を送る上での豆知識として持っておくと、今後の写真撮影に生きてくるかもしれません。